ほめられるとのびるタイプ
こんな日常~教室編~
"ほめられるとのびるタイプです"
よくそんな人がいる。
いや、それはみんなだろう!
そもそも、ほめられて嫌な人はいないはず。
確かに、社交辞令とか、おだて、とか色々ある。
明らかに、自分の都合でほめる人がいたり、何にもわかってない人からその時の流れでほめられたりする場合は置いといて。
子どもは特に、"成長したい" "できるようになりたい" という生き物。ほめられた時って、大きくなった自分、できるようになった自分を感じられる至福の瞬間☆
子どもを伸ばしたいと思ったときに
"成長したね"
"できるようになったね"
"すごいね"
と言えるようにする。
その場面がたとえ泣いている場面でも。
15年以上前の1年生の教室
計算練習のプリントをしていた。計算が苦手で、時間がかかるKくん。でも、とっても頑張りやさん。物静かで、あまり自分の意見を言わない。
1枚プリントが終わると、丸付けしてもらい、またもう1枚。目標は2枚終わらせること。K君の机の横を終わった子が丸付けに行くために通る。それでも、集中して頑張っている。2枚とも終わった子は、読書やお絵かきをしたり、おまけの課題をしたりと、プリントをする子はK君一人になった。
「キーンコーン カーンコーン」あぁ…チャイム鳴ってしまった。K君、終わらなかったなぁ。
すると、K君が泣き出した。私は、誰かK君の事をバカにした子がいたのか??とドキッとした。
まわりもざわついて、近くの女の子がかけより、何やら話をしている。
「どうしたの?」
「先生、K君、悔しいって」
私はK君がなんともいとおしくなった。
「悔しいって素敵だね。
K君、すごいね。
涙が出るくらい頑張ったって事だよ。」
「頑張ってなかったら、
どうでもいいことだったら
悔しいなんて思わない。」
「チャイムがなるまで、
1番長く集中してたのはKくん。」
『できなかったね、残念だった。
じゃ、次は頑張ろうね。』
いや、今、頑張ったんだもん。
さらに、また頑張れ!?
なんと酷なことを…
これでは、立ち直れない。
私は、まだ教師になりたてで、『子どもが大好き』っていう感情だけで、がむしゃらに動いていた時。
このあと、教室がほわんっと温かくなったのを覚えている。
その時に補助でついてくれていた先生から
「先生のあの言葉、とっても感動したよ~。」
ってほめてもらえて、うれしくて、今でも忘れられない出来事になった。
この先生の一言で、私の教師の"伸びしろ"が少し広がったと思う。
そうです、私も
ほめられたらのびるタイプ