ゆりるといきましょう

チャイルドコーチングマイスター子育てに関するつぶやき

卒園します。



 3月6日に末っ子の卒園式が行われる。長女の頃から通った保育園。子ども3人、同じ保育園で育った。途中、間があく時期があるが、約13年間通った保育園とも、いよいよお別れ。

もしかしたら、誰よりも私が淋しくて、名残惜しいと思っているかもしれない。

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 13年前の朝、子どもが泣きながら私にしがみつくのを、先生に引き離してもらい、身が引きちぎられるように感じた。そして、子どもに申し訳なく、職場へ向かう車の中で、私も泣いていた。今はそんなことが懐かしくいとおしい。

 子どもも1歳、親としても1歳。どうしたらいいか、迷った時には『大丈夫ですよ』と声を掛けてもらったり、アドバイスをしてもらえたり、子育てに関してたくさん力を貸していただいた。

 そのうち、子どもを預けて自分一人車に乗り、エンジンをかけると、仕事スイッチが入り、子どものことは忘れて仕事に専念できた。『忘れて』というのは少々語弊があるかもしれないが、それだけ安心して子どもを預けることができた保育園だった。本当に感謝している。
 
 子どもが通う保育園には‘‘応答的保育‘‘という保育方針がある。
 
 ‘‘‘応答的保育‘‘‘とは
子どもが環境に働きかけたとき、その環境から返ってくる「応答」を重視する保育。 人間やものやことなどの環境とのやり取りの中で成長・発達をしていくという考え方。 知的好奇心をはじめ、子どもの自発性や意欲、知的能力、さらには、まわりの人に対する信頼感を育てる。

 保育園に預けるたくさんの人が1度は考えると思うが、『3歳までは家庭での保育がいい』ということ。私もこのことにたくさん心を揺さぶられ、悩んで、罪悪感を感じた。でも、この‘‘応答的保育‘‘を大事にしている保育園の方針を聞くたびに、安心したし、私が家で子どもにどう接していけばいいか教えてもらった。

 〔知的好奇心・自発性・知的能力〕
 家という狭い空間で母一人、子一人という状況で子どもが経験することは限られている。しかし、保育園では家ではできない遊びや活動をたくさん経験できる。知的好奇心や知的能力の発達に刺激を与えることができる。そう考えると、何も保育園に通わせることに罪悪感を感じる必要はない。
 〔人に対する信頼感〕
 生まれてから、安全な環境で愛情をもって養育されることで、人に対する信頼感を培い、情緒豊かにのびのびと成長していく。
応答的保育は一人一人としっかりと向き合って、子どもとやり取りをする。そうやって保育士と信頼関係を築いていくことで、人に対する信頼感を覚えていくことができる。


 だから、私が親として家でやることは、短い時間だからこそ濃く深く子どもと接すること。
朝7時半~夜7時まで保育園で過ごす。夜9時過ぎには眠ってしまうから、一緒に過ごすのは1日のうち3時間ほど。この3時間を大切にしようと思うことができた。ご飯を一緒に食べたり、寝るまで一緒にいて、読み聞かせをしたりした。




 ‘‘応答的保育‘‘は子育てコーチングと似ている、と、今このブログを書きながら感じている。

うれしい気持ち 楽しい気持ち
悲しい気持ち 悔しい気持ち
ちょっとイジワルな気持ち

そんな子どもの気持ちを受け止め、対話をしていくことで、成長を促す。

保育園に通うことで、子どもと一緒に私も親として育ててもらっていたことを改めて再認識した。



 長女が、立志式で将来の夢を語っている。
~私の将来の夢は保育士になることです。理由は2つあります。
1つ目は、子どもが好きだからです。小さな子と遊ぶことが好きです。妹や弟の世話もよくやっています。
2つ目は自分の好きなことを仕事にして、誰かの役に立ちたいからです。小さい子のお世話をしたり、遊んだりするのが好きだから、それを仕事にして、働きながら子育てしている人の役に立ちたいと思いました。~

 仕事と子育ての両立に悩み、そして小さな子を保育園に預けることに罪悪感を感じたあの頃の自分に、この娘の姿を見せたい。
 たくさんの愛情をもって、子どもと親に関わっていただいた保育園の先生に、この娘の姿を見せたい。

 ♡保育園の先生方とわが子に感謝を込めて♡




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