ゆりるといきましょう

チャイルドコーチングマイスター子育てに関するつぶやき

共感する、認めること。 急がばまわれ

 子育てコーチングのステップの中に、「共感する」「承認する」というスキルがある。今日は、このことについて書いてみる。

 子育てをしていると、想定外のことで、子どもが駄々をこねて頑固オヤジ化したり、うんともすんとも動かなくなってフリーズしたりする。こちらがなだめても、おだてても聞かなくて、しまいには怒鳴り散らしてしまい、自己嫌悪に陥ったことが何度あることか。

 

 うちの息子YUの話。

 朝の1分を争う準備の時間を何とかこなし、「いざ、出発!!」と息子と車に向かう。保育園に預けてそのまま職場へ行く。私ははや足、、後ろにいる息子は、見えない敵と戦いながらヒーローになりきって駐車場を走る。と、ドテっと転んでしまった。私は心の中で、(ああああああああ!もう、何してるっ) 息子は、起き上がって、泣きそうな顔、でも、まだ泣いていない。

 ここで、何と声をかけるか。

 

 「あ、転んじゃったね。痛いね。」

 「、、、」うなずく

 「痛いのに、泣いてないね。」おさえている手のひらを見るとかすり傷。

 「痛かったね。びっくりした?」

 この後、息子は「大丈夫」と言って、歩き出して無事に保育園へ行くことができた。

 

 「もう何してるの!」「ふらふら戦いながら走るからでしょ!」「そのくらい、痛くない!」「早く、立って、傷を見せて」

 これを言ってしまうと、泣きじゃくって、痛くて歩けない、という息子を無理やり抱えて車に押し込んで、イライラしながら保育園まで行くことになる。保育園では、嫌だと言って私から離れようとせず、時間がどんどん過ぎていく。

 

 転んだら痛い、自分でもまさか転ぶとは思ってないからびっくりする。それを代弁してあげることで、子どもに共感する。転んだことにびっくりして、痛いけど、泣いてないことを認める。これで、子どもは安心して、勇気を得ることができる。

 もし、「何しているの!」と言われたら、怒られたことに悲しくなる。不安になって、お母さんから離れたくなくなる。

 

 これを繰り返すことで、少々転んでも、大したことはない、これくらい大丈夫、と自ら考えられるようになっていく。

 

 

 毎日、戦争のような朝の時間。「あああああああ!」と思ったときに、ひと呼吸おけるようになるのには、どうしたらいいのかは、また別の心の修業が必要な気もするが。急いでる時こそ一度言葉を飲み込んでみる。

 

 そして、私は、『大変な毎日お疲れ様、私ってすごい』自分自身に共感してあげて、認めてあげる。